介護職への転職を考えているなら、まずは130時間の講習を受ける事で取得できる「介護職員初任者研修」を修了する事と良いでしょう。求められる介護に関する基本的な知識や技術を身に付ける事ができます。
転職を考えているならそれに加えて介護業界が抱える問題についても覚えておく事が大切です。
日本は高齢社会で2025年には団塊の世代の方々が大量に後期高齢者となるため、多くの介護を行う事ができる人材が求められています。しかし、現状ですら介護を行う人材が不足しているため負担が大きくのしかかっているという現実があります。
また、福祉施設に関して火災などの際に逃げ遅れにより生命が失われる報道もなされています。介護を行う人材に求められている事柄は介護の知識や技術はもちろんの事、有事における安全面での対応が的確に行う事ができる人材も求められているでしょう。
消防法でも小規模社会福祉施設の消防設備に関する設置基準の改定が行われ、一部の例外を除き、スプリンクラー設備の設置が義務付けられています。そして、これらの防災設備の設置が負担になる施設のために、色々な提案や施策も行われています。
初任者研修+αのスキルがあればさらに自分を売り込む武器となります。例として初任者研修+防火管理者や消防設備士ですとか、初任者研修+救急法救急員などの組み合わせによって転職時などに評価をさらに向上させる事が可能になるかもしれません。
初任者研修は修了後、一定期間の実務経験を積む事で介護福祉士やケアマネージャーといったさらに上位の資格を取得するための受験資格を得る事もできます。初任者研修は転職で有利になるための資格取得の1つ目としてふさわしいものです。